教員強み診断を作成した背景について
かつて、私のもとに一人の相談者がいらっしゃいました。その方は指導者として非常に熱心で、専門知識も豊富に持っている方でした。しかし、そんな彼女は「自信がない」と口にされていたのです。
実は、私が教員だった頃も同じように、「何をやってもうまくいかない」と悩む方に何度も出会いました。自分の良さというものは、なかなか自分では気づけないものです。加えて、社会人になると周囲からストレートに「あなたのここが素晴らしい」と褒めてもらえる機会も少なくなってしまいます。
そこで、「少しでも自分の強みに気づくことができたらどうだろう?」という思いから、この教員強み診断を作成しました。
少し話が逸れますが、私は以前、『ストレングスファインダー』という、自分の強みを見つけるための本に出会いました。この本を読み、非常に感銘を受けた私は、仲の良い同僚に勧めました。すると、同僚たちも購入し、その診断を行った結果、「自分にはこんな強みがあるかもしれない」と気づいたり、「強みをうまく活用できていなかった」と振り返ったりしていました。
この経験から、自分の強みを知ることは、仕事をよりよく進めるヒントになるだけでなく、苦手なことを乗り越えるための軸にもなると実感しました。
今回作成した教員強み診断は、『ストレングスファインダー』のように多くの質問に答える形式ではありません。しかし、すき間時間に簡単に取り組むことができ、自分の強みに気づくきっかけとなるツールです。また、この診断を通して、周りの先生方とお互いの良さを発表し合い、より良い関係を築くきっかけになればと願っています。
少しでも多くの方が、自分の強みを発見し、それを活かしてより良い毎日を送るお手伝いができれば幸いです。