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山田康太
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山田康太
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【活動】学校で「ボウリング遊び」を行う教育効果

アシスティ
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 「ボウリング」について、特別支援学校で、授業を行う際にどういった教育効果があるのか、またどのような視点で目標を設定したり、指導したりしたらいいのかの一例をまとめました。

こんな方におすすめ!!

忙しくて教材研究の時間がとれない。効率化したい。
指導や評価のポイントを明確にしたい。
指導案を作成するヒントが欲しい!!
教材を新しい視点で分析したい。
単元計画などのカリキュラム作成の参考にしたい。

 日々の授業、単元の構成、指導案作成、そしてカリキュラム制作などの参考にしてみてください。ではいってみましょう!!

*いろいろな視点で記述をしているため重複している部分もあります。

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想定している授業の内容

・ボウリングゲームは、室内で行い、大きさや重さの違うボールを利用します。

・ボールを投げる人以外にも【転がしたボールを片づける人】【倒れたピンを元に戻す人】【倒れたピンを数える人】【倒れたピンの合計を計算する人】などの役割があります。

・個人やチームで倒した数を競ったり、みんなで倒れた本数を数えたりします。

こういった場面で使いやすい

  1. モータースキル(運動スキル)の強化:ボウリングは、手足の協調性、精密性、力量など、基本的なモータースキルを育てるのに適しています。投球の練習を通じて、児童は動きをコントロールする力を養うことができます。
  2. 社会的スキルの発展:ボウリングは社交的なスポーツです。ゲームのルールを理解し、順番を守る、他の人を応援する、ピンを直す係や倒れた本数を数える係などの役割を行うなど、児童は社会的スキルを育てる機会を得ます。
  3. 自己効力感の強化:ボウリングのスキルが向上するにつれて、児童の自己効力感や自尊心も向上します。これは自己成就感を感じさせ、新たな挑戦に対する自信をつけることができます。
  4. 認知能力の向上:ボウリングは倒した本数の計算が必要なので、基本的な算数スキルを楽しみながら身に付けることができます。また、ボールの投げ方やピンの配置によって結果が変わるため、問題解決スキルや戦略的思考も養われます。
  5. ストレスの軽減:運動はストレスや不安を軽減する効果があります。ボウリングは楽しみながら行えるスポーツなので、心地良い運動を通じてリラクゼーションを促すことができます。

「知識及び技能」「思考力・判断力・表現力」「学びに向かう学びに向かう力、人間性」の観点で整理

知識及び技能

  1. ボウリング技術の習得:ボールを投げる役割を持つ児童は、投球技術やピンへの狙い方などボウリングの基本的なルールと技術を学びます。
  2. 体力と協調性の向上:重いボールを使用する場合、ボールを片付ける役割を担当する児童は、協力して友達と一緒に重いボールを持ち上げたり片付けたりすることで、体力と協調性を育てます。
  3. 目と手の協調性:ピンを直す役割を担当する児童は、ピンを正確な位置に戻すことで、目と手の協調性を鍛えることができます。
  4. 数学の実践的な利用:倒れたピンを数える役割を担当する児童は、数を数える実践的なスキルを学習することができます。
  5. 算数スキルの向上:スコアを計算する役割を担当する児童は、基本的な加算と減算を使用してボウリングのスコアを計算するスキルを習得することができます。これは算数の理解を深め、日常生活での数学的思考に活用することができます。
  6. チームワークとコミュニケーション:各役割を持つ児童たちは互いに協力し、コミュニケーションを取る必要があります。これにより、彼らはチームワークとコミュニケーションスキルを育てることができます。

思考力・判断力・表現力

  1. ボールを投げる人:
  • 思考力:ボールの重さや形状、レーンの状態、ピンの位置等を考えながら最適な投げ方を考えることで、問題解決能力や戦略的思考力を鍛えます。
  • 判断力:どのようにボールを投げるかを即座に判断する能力を育成することができます。これにより、判断したことの自己評価と振り返りの双方を通じて効果的に育成することができます。また、ボールの種類をいくつか準備し、字小津に決めさせる活動も判断力の育成に繋がります。
  • 表現力:投球のスタイルやフォームは、自身の個性や感情を表現する一つの手段になります。両手投げや、片手投げ、座って投げるなど児童の投げやすい方法を見つけていきましょう。
  1. ボールを片づける人:
  • 思考力:友達と行う場合には、順番を決めたり、ボールを片付ける場所をどこにすると効率がいいのか又は投げる人にとって助かるのか、何個のボールを使用するのかなどの計画することで思考力を育てます。
  • 判断力:繰り返しの活動になるので、ピンが倒れたらボールを片づける。ということを学ぶことで、一人でボールを片づけるタイミングを判断することができます。また、ボールの重さや大きさ、次にボールが必要なタイミングを考慮しながら、片づける場所などを判断することもできます。
  • 表現力:協調性とコミュニケーション力を通じて、他の児童と協力してタスクを完了することで自身の考えを表現します。
  1. ピンを直す人:
  • 思考力:ピンの正しい位置を記憶し、それを再現することで注意力と記憶力を鍛えます。また、直す場所にシールを貼ったり、三角形の枠をするなど、どのような方法を使えばピンを並べやすくなるかを考えることで思考力を高めることもできます。
  • 判断力:ピンの倒れ方や配置に基づいて、ピンをどのように再配置するかを判断します。
  • 表現力:ピンを並べることで、細かい手の動きと集中力を用いて、自分の行動を表現します。チーム戦では、決められた枠の中に好きな形に置いていいというルールを決めることで、並べ方を表現させることもできます。
  1. 倒れたピンを数える人:
  • 思考力:視覚的認識を使用してピンの数を把握し、それを数える能力を強化します。数を数えることが難しい児童には、数字カードを倒れたピンとマッチングさせるなど、具体物を用いることで、思考力を鍛える支援をすることもできます。
  • 判断力:視覚情報を用いて、どのピンが倒れているかを判断します。
  • 表現力:数えたピンの数を他の参加者に伝えることで、コミュニケーションスキルを身に付けることができます。

学びに向かう学びに向かう力、人間性

  1. 主体的に学習に取り組む態度:
    各役割は、児童が主体的に取り組む場を設定することができます。ボールを投げる人は、どのようにボールを投げ、どのピンを狙うべきかを決めます。ボールを片づける人、ピンを直す人は、物理的な課題を解決し、役割を効率的に完了するための方法を見つけます。倒れたピンを数える人、スコアを計算する人は、数学的な問題を解決します。これらの役割は、各児童が主体的に学習するための場となります。その結果、自律的な学習者としての自己効力感を育てます。また、繰り返しの活動になるので、自分の役割を理解し、役割を果たすタイミングに合わせて一人で主体的に動くことができるようになります。
  2. 幅広い人間性の育成:
    ボウリングの授業は、感性、優しさ、思いやりなどの人間性を育てる素晴らしい機会でもあります。それぞれの役割は、他の人と協力する必要性を強調します。ボールを投げる人に、他の人が自分の投球を待っているという認識を持たせることで、思いやりや待機能力が鍛えられます。また、役割を与えることで、一人一人のが他の人がゲームをできるように効率的に任務を完了する必要があります。これは、他人への思いやりと協調性を養います。

授業で行う指導のポイント

特別支援学校の小学部の児童にボウリングを授業で行う際の指導のポイントについては、以下のような点が挙げられます。

  1. 安全性の確保:ボウリングは物理的な活動であり、適切な安全対策が必要です。重いボールやピンなどを使用する場合には、児童が安全にゲームを楽しむことができる環境を整えることが重要です。
  2. 各役割の説明:各役割(ボールを投げる人、ボールを片づける人、ピンを直す人、倒れたピンを数える人、スコアを計算する人)の役割を明確に説明し、どのようにその役割を行うかを付和える必要があります。また、主体的に行わせるためにも、それぞれの役割や児童に合わせた支援具があると児童が進んで活動に参加することができるようになります。それぞれの役割がゲームの進行と全体の経験にどのように影響するかを理解することは、チームワークと協調性を育成することができます。
  3. チームワークと協力の重視:ボウリングは個人戦だけでなく、チーム戦にすることでチームワークと協力を重視することができます。各児童が他のメンバーと協力してゲームを進行させる重要性を強調し、互いに協力し合い、応援したり喜んだり場面を設定することができます。
  4. 自己評価とフィードバック:各児童が自分のパフォーマンスを自己評価し、友だちや先生からフィードバックを受け入れる場面を設定することができます。これにより、児童は自己認識を深め、改善のための戦略を立てる能力を鍛えます。
  5. 楽しみと達成感の提供:ボウリングは楽しみながら達成感を得られる活動です。学習経験が楽しく、ポジティブな結果をもたらすと、児童はより積極的に学習に取り組む傾向があります。したがって、ゲームを楽しく保ち、小さな達成感を祝うことが重要です。
  6. 待ち時間の軽減:役割を設定することや投げるレーンを二つにすることで、児童の待ち時間を減らし、豊富な活動量を提供することが重要です。

どのような力をつけることができるか

  1. モータースキルと身体的能力:ボウリングは身体を使う活動であり、ボールを適切に投げ、ピンを正確にターゲットにするための技術を必要とします。これにより、児童は身体協調性、バランス、筋力などの基本的なモータースキルを鍛えることができます。
  2. 数学的思考:倒れたピンを数え、スコアを計算する役割は、数学的思考の基礎を強化します。計算、足し算、引き算、ときには乗算や除算を使って、正確なスコアを維持する能力を鍛えます。
  3. チームワークと社会的スキル:各役割は互いに依存し合っており、児童は他のメンバーと協力してタスクを完了する必要があります。これは、協調性、コミュニケーション、リーダーシップなどの社会的スキルを強化します。
  4. 問題解決能力:役割を設定した場合、各役割には独自の問題や課題が伴います。これらの課題を解決するために、児童は状況を評価し、適切な解決策を考え、それを実行する能力を習得します。
  5. 自己評価と自己効力感:児童は自分自身のパフォーマンスを評価し、自己改善のためのフィードバックを受け入れる能力を習得します。また、役割を行う達成感は、自己効力感を強化します。

どのような方考え方を働かせたらよいか

  1. 特別な観察:ボールを投げる人は、ピンの配置、ボールの重さ、レーンの長さなど、様々な要素を観察する必要があります。これにより、児童は状況を分析し、最適な投球策を立てる視点を習得します。
  2. 数量的な観点:ピンを数える人やスコアを計算する人は、倒れたピンの数や点数を正確に把握し、それを記録する必要があります。これにより、児童は数量的な視点を強化し、数学的な思考スキルを習得します。
  3. プロセス思考:ピンを直す人やボールを片づける人は、特定のプロセスを完了する必要があります。この役割は、タスクを正確に、かつ効率的に完了するために、順序立てた思考とプロセス思考を強化します。
  4. チーム思考:全員が協力してゲームを進めるため、自分の役割が全体のゲームの流れにどのように影響を与えるかを理解する必要があります。これにより、児童は他者との協力とチームでの共同作業に必要な思考法を習得します。
  5. 自己評価と反省:児童は自分のパフォーマンスを評価し、次回に向けて改善する方法を考える必要があります。これにより、自己評価と反省の視点を習得します。

どのような資質能力を育むことが可能か

  1. コミュニケーション能力:ボウリングではチームワークが重要です。それぞれの役割(ボールを投げる人、ボールを片づける人、ピンを直す人など)は互いに協力し、チーム全体のコミュニケーションが必要です。児童は意見を共有し、他者との協力を通じてタスクを達成することで、コミュニケーション能力を向上させます。
  2. モータースキル:ボールを適切に投げるためには、身体協調性、バランス、タイミングなどのモータースキルが必要です。また、ボールを片づけたり、ピンを立て直したりすることでも、これらのスキルを鍛えることができます。
  3. 数学的能力:ピンを数え、スコアを計算する役割は、基本的な数学スキルを強化します。このタスクは、足し算、引き算、掛け算などの基本的な計算能力を必要とします。
  4. 課題解決能力:ボウリングは戦略的なゲームであり、どのようにボールを投げるか、どのピンを狙うかなど、判断を必要とします。これにより、課題解決能力と戦略的思考能力が育成されます。
  5. 自己認識と感情調整:自分自身のパフォーマンスについて評価し、次回に向けて改善するためのフィードバックを受け入れる能力は、自己認識と自己評価のスキルを強化します。また、ゲームの結果に対する反応を管理することは、感情調整の能力を育成します。
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